ゲストOSのネットワーク設定について
前回はゲストOSにアプリケーションをインストールしました。

今回からはゲストOSとホストOSを通信させるための設定に入ります。
VirtualBoxのネットワークアダプター設定
ゲストOSには複数のネットワークアダプター設定が用意されています。
- NAT
- ブリッジアダプター
- 内部ネットワーク
- ホストオンリーアダプター
- 汎用ドライバー
- NATネットワーク
- 未割り当て
主な物を紹介します。
NAT
NATアダプターは仮想マシンがルーターの役割をします。
ホストOSのIPアドレスを共有してゲストOSが外部へとつながることができます。
ゲストOSからホストOSへの通信は可能ですが、逆は出来ません。
ブリッジ
ゲストOSを物理ネットワークに接続するモードです。
仮想マシンや仮想OSがネットワークに存在するイメージです。
ホストオンリーアダプター
ホストOSとゲストOS間の通信ができるモードです。
ゲストOSは外部(インターネット)には出られません。
ホストOS側にゲストOSと通信する専用のネットワークが出来ます。
ホストOS側に見えないLANアダプタが存在します。
ゲストOS(Ubuntuサーバー)の設定
ここではゲストOSが外部に出るためのNATアダプター。
ホストOSと通信するためのブリッジアダプターを設定します。
ホストOS、ゲストOS共に二つのネットワークアダプター(NIC)を持つことになります。
VirtualBox上の設定
ゲストOSの設定
VirtualBoxで仮想マシンを選択、設定をクリック。
ネットワークの設定でアダプター1がホストオンリーアダプター。ケーブル接続。
アダプター2がNAT。ケーブル接続。
これで仮想マシンには二つのネットワークアダプターが出来ました。
設定を加えたらOKで閉じます。
ホストOSの設定
VirtualBoxのファイルメニューからホストネットワークマネージャーを選択
アダプターのIPアドレスを固定します。(手動で設定)
適用して閉じます。
Windows側でコマンドプロンプトを起動します。
ipconfigを実行すると「VirtualBox Host-Only Network」が追加されています。
C:\Users\xxx> ipconfig Windows IP 構成 イーサネット アダプター イーサネット: 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: 略......... IPv6 アドレス . . . . . . . . . . . .: 略......... 一時 IPv6 アドレス. . . . . . . . . .: 略......... リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: 略......... IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.x.x サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 略......... 192.168.x.1 イーサネット アダプター VirtualBox Host-Only Network: 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: 略......... IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 10.0.0.1 サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:
仮想OSを起動します。
ネットワークアダプターにマウスを持って行くと接続状態が表示されるはずです。
これでネットワークアダプターの設定が出来ました。
次はゲストOSの設定ファイルを書き換え、ネットワークを有効にします。
